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2010年11月 9日 (火)

命の分け前

スパイク付の地下足袋を履き・・・
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麗しい紅葉を越えると・・・
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そこはもう藪の中・・・(^^;)
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今季伐採する木を検分に来たのだ。
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谷と尾根をいくつか越える。
・・・ほとんど四つん這いになって登るのである。(^^;)
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源流も見つけた。
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間伐されないまま、立ち枯れている細い木の群生・・・
残念ながら、これが現代の林業の現状だ。
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せっかく大木に育ったのに、立ち枯れてしまった木もところどころにある。
命の循環の一つなのだが、あくまで人間側の勝手を言わせてもらうと、第二の生を与えてやりたかったとも思う。
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よく手入れされた木々の下、クロモジが表土を覆う、桃源郷のようなゾーンもある。
ここでは、鳥や虫も命を謳歌している事だろう。
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尾根から尾根へ渡り歩き、胸高で周囲2m~3mの桧をチェックしていく。
101109hinoki2
見上げると、何とも言えない感慨が湧いてくる。
この木はここで三百数十年を生き抜いてきたのだ。

それを切り倒し、用材に加工する生業に、私はずっとある種のうしろめたさを感じてきた。
それは、肉や菜を他の生き物から貰わなくては生きていけない人間の業にも似ている。

だがしかし、今日、立ち枯れている木々を目にして、少し違う気持ちも湧いてきた。
不遜な考えかもしれないが、ここまで育った、というか、生き延びた命を、誰も来ない山中で朽ち果てさせるのは惜しいではないか。
放っておけば、どの木も樹齢千年を超えるわけではない、むしろ三百年を過ぎたあたりから、水割れや空(うろ)の発生で、倒木になる木の方が多いのである。
環境によっては、もっと早く倒れてしまう木もある、今日はそういう木もたくさん見た。

まぁ・・・言い訳なのだが・・・

しかし、山中を彷徨しているうちに、許して貰えている、という気持ちも湧いてきた。
急斜面の腐葉土の上を、スパイク付の地下足袋で歩くのは、難儀でもあるのだが、その度に、ふかふかの感触が足の裏に伝わってきて、非常に気持ちが良いのである。
ある種の快感、と言ってもいいくらい、一歩ごとに、山そのものが持つ生命力が、こちらの体と心に届くような心持ちとでも言おうか・・・
これ、銀を撫でる時の快感にも似ている。

感謝と敬意をもって、この木々に第二の生命を迎えて貰おう。
改めてそういう風に思えた。
その代わり、皮一枚も無駄にせぬよう、工夫を凝らしますから。

個性的な木に会えたのも嬉しかった。
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二本が融合したものなど、ざらにある。
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この二本に至っては、なんと、槙と桧が融合しているw(゜o゜)w
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↑木の切り株から生えた若い命を「ひこばえ」と呼ぶが、これは、その「ひこばえ」が、三百年以上をかけて元の切り株を吸収しつつ育ったものだろうw(゜o゜)w

この山、地味はあまりよくないのだが、それだけに生き延びた木々には、それぞれの工夫というか、命のしたたかさ、たくましさを感じた。

これを単なる偶然、自然の造形と呼ぶのはたやすい事だが、それよりも、このリアルな「生」が横溢する空間で、はぁはぁと息をしていると、お前も精一杯生きるんやで~と励まされているような気がしたのだ。

なんとも幸せな一日だった。

めでたしめでたし

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コメント

11月2日の四国新聞ですが、
ラパーチェの藤原高弘さん
詐欺で逮捕されたそうです。
海で死んだことにして岡山で暮してたようです。

>らんさん
情報ありがとうございます。
ネットで検索してみました。
う~ん・・・
動物を保護し続けた事で、借金がかさんだのでしょうか・・・
ラ・パーチェに向けられた善意だけは、
裏切っていないと思いたいですね。

山の優しさ、懐の深さ、物心付く前から野山を駆けずり回っていたので懐かしく思い出します。
勿論、厳しさも持ち合わせてはいるのでしょうが、私が今までお山で感じたのは温かさでした。

ツーリング先で倒木や立ち枯れた木を見る度に心が痛みます。

どうか、彼らの生きてきた時間を活かしてあげてください(^-^)

>やすこさん
やすこさんも山育ちなんですね(^-^)
あたたかさ、と言えば、
この日はとても寒い一日だったのですが、
山の中を歩き回って(這い回って?)いる間は、
とても快適でした。
体温上昇もあるでしょうけど、
木のぬくもり、に護られていたのかもしれません。

>・・・彼らの生きてきた時間を・・・

謹んでm(_ _)m

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