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2014年10月 3日 (金)

大工棟札納め

本日、中門に大工棟札を納めさせていただいた。

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大工棟札とは、上棟式で納められる上棟棟札とは少し違っていて、参加した大工の一覧と、米や塩などの価格を書き込み、記録とするものだ。

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これ、年月が経つとけっこう価値のある情報となる。
例えば、大工の日当と米の値段の時価がわかれば、大工が1日働くと、およそ一家4人が一月食べる分くらいの米が買えた・・・みたいな推測が可能になる。
もっとも、パン食がますます増えるであろう未来、そうそう簡単にはいかないだろうけど、それは未来の学者さんにおまかせしよう(笑)
そもそも、生活文化やその時価って、「その時代に生きている人には常識」なので、特に記録されることが少なく、わずか数十年でよくわからなくなってしまう。
実際の話、江戸時代の庶民が、米をどのくらいの頻度で食べていたのか、ほとんどわかっていないという話も聞く。
農民は米を年貢として納め、自らは稗や粟を食べていた・・・とされているが、では、全国で何千万石も出来た米は、サラリーとして武士が消費したといっても全て食べきれるものではなかっただろうし、かといって、小判と違って何十年も保存できるわけでもないから、古米となった後は農民にも還元されていたのではなかろうか?
しかし、当時のことはあまり記録にも残されておらず、しかも、飢饉の記録はかなり残っているから、悲惨なイメージだけが伝えられてきたのでは・・・

閑話休題

とまぁ、現代の諸物価を後世に伝えなければ・・・などという使命感は全くないのだが(^^;)とりあえず、昔からこういう大工の棟札を納めて来たので今回も・・・という感じと書くと軽すぎるかな?(^^;)

で、なぜ今日なのか?ということに関しては、某放送協会による大人の事情、なのである(^^;)
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↑何でもかんでも撮りたがるくせに、自分たちは撮らないでと勝手な事を言うからさらしてやる~(笑)

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しかしもちろん、数百年残る可能性もあるので、伽藍の達筆、Oさんにお願いして揮毫していただいたm(_ _)m
ちょうど結縁灌頂の受付でお忙しい中、誠にありがとうございましたm(_ _)m
もちろん、某放送協会が舐めるように撮ってました(笑)

で、ふと思いつき、「受信料も書いてもらいましょか?」
『け、けっこうです~!』
と、いやがるので、Oさんもおもしろがって(笑)
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裏面に書いてくださった(笑)

何百年後か、これを発見した学者は、きっと難渋するであろう(^-^)v

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久しぶりに上がった中門の屋根裏。
棟札と幣の横に納めさせていただいたm(_ _)m

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完成まであと二月、精進致しますm(_ _)m

ありがとうございましたm(_ _)m

2014年4月21日 (月)

中門空撮

素屋根の鉄骨がほぼ解体され、全容を現した中門。
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金堂の正面はこんな感じに見える。
(1層目の塗装が済んでいないので、白黒画像)
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で、
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素屋根解体用の高所作業車から中門を空撮してみた。
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ブームは18mまで伸びる。怖っ!(^^;)
めいっぱい伸ばして下を見ると・・・
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怖っ!(^^;)

ぶにょんぶにょんと揺れるカゴから身を乗り出して{{{{(+_+)}}}}
撮った画像を何枚かご紹介。
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正面から

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斜め上から

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斜め横から

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ぐっと近づいて「振れ隅」がわかるように

2014年4月 2日 (水)

S.I君へ

S.I君へ

今日、ついに、中門の屋根の足場丸太を取るとまでにこぎつけたよ。

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今日は、君の命日やったな。

もし、君がおったら、

みんなと同じように嬉々として足場丸太に取り付いてくれたことやと思う。

一緒にこの屋根に登りたかったな。

そやけど、いつかどこかできっと逢うやろ、

その時は、葺きたての檜皮がどんな高級な絨毯よりふかふかと柔らかいか、

それでいて、しっかりと雨や雪をはじき飛ばしてしまう撥水性も備えてることを、

語らせてくれよな、

そっちに酒というものがあるならば、

足かけ五年のいろんなことも、少々くどく語るかもしれんけど・・・

あ、そやけど、

こっちは登ってるわけやけど、

そっちは降りてくるんかな?

このあたりまで登ったら、ひょっとして、来てくれてたかもわからんな、

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不思議なことがいっぱいあった、

きっと、いろいろ助けてくれてたんやろな、

ありがとう おおきに

またな~

2014年2月15日 (土)

大雪

日本全国、大雪である。

高野山も今季一番くらいの積もりよう。
大塔の屋根が空に溶け込んでいる。
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燈籠の屋根に、三角の雪。
万物に公平かつ律儀な積もり方だなぁと感心。
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ちなみに、真ん中の三角がいびつに見えるのは、この燈籠の屋根が少し欠けているからである。普段はあまり気付かないが、律儀に降り積もる雪によってその姿を鮮明に現したようだ。
もちろん、経年変化によるものでこの燈籠に罪があるわけではない。
あえて言えば、もともとの石の硬度に問題があったわけで、製作者の目が・・・などと、少し厳しい感想が浮かぶのはこの寒さのせいだろうか・・・(^^;)
なにはともあれ、この雪のような公平さ、律儀さを、オリンピックの審判団にも求めたい・・・って、ちょっと脱線(^^;)
仕事に対する厳しい目の原因はおそらくこれ。
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ご指導いただいているN先生のご指示通り取り付けたものだが、やはり角度が少し強すぎるということで、これまたN先生のご指示で取り付け直すことになったのである。
・・・まぁ・・・もう一人のY先生の指摘が元なのだが・・・(^^;)
私自身、N先生に率直に言ってどう思うか?と問われ、
『やり直しはイヤですが、やはりキツすぎると思います』と答えた。
ここまで来て、妥協はしたくない。
やり直しますとも、えぇえぇやり直しますともぉ~~~!
って、後半、ちょっと感情が乱れた(笑)
ちゃんちゃん
ちなみに、若干、意趣返し?でもないのだが(^^;)
いつか書こうと思っていたN先生の名台詞も記しておこう。
N先生は、国宝、不動堂の解体修理や、同じく国宝である金剛三昧院の多宝塔の屋根営繕はもとより、和歌山県内の国宝、重文の建築物の修理営繕の第一人者である。
しかし学者肌ではなく、あくまで現場第一主義、いつも長靴を履いているくらいだ。
気さくな性格で、私も20代の頃からご指導いただいてきた。
描かれる図面も、おっしゃる事も常に正確無比で、私たちにも頑固なまでに狂いのない仕事を要求される。
ところが、
この中門現場では、なぜか迷いや、今回の鬼の角度のように「やり直し、手直し」が多い。
『先生のおっしゃった通りにしたんですよ、なんでやり直しなんですか?』と、私だけではなく、職人さん達からもツッコミが出ることが多かった。
先生曰く
『だって、ボク、新築は初めてなんやもん』
だってさ~(笑)
あぁついに書いたった~(笑)
ちゃんちゃん

2014年1月30日 (木)

箱棟設置

ついに中門の屋根の檜皮葺完了!
箱棟を乗せた。
140130_hakomune1
この後、屋根板を設置して両端に鬼を着けると完成となる。
あ、まだ上層の建具工事が残ってるわ(^^;)

しかし・・・

お爺さんは山へ芝刈りに的に、山中をうろついて木を探し、
お婆さんは川へ・・・的に、あちこちで石を探していたのがかれこれ4年前・・・

さらに、当初はとても確保するのは無理ではないかとさえ思っていた檜皮の上に、
こうして箱棟が乗る時が来たなんて、

感慨無量、という言葉が浮かんだ。

画像、私には、箱棟が、未来へ向かう列車のように見える。

多くの方のご協力とご尽力とご努力があってこそのこの工事。

この時を超える列車には、みなさんの笑顔が一緒に乗っているような気もする。

ありがとうございますm(_ _)m

南無大師遍照金剛

2013年12月17日 (火)

黙々と

およそ三ヶ月ぶりの中門再建日記(^^;)

毎日毎日、文字通り黙々と檜皮葺が続いている。
口の中が竹釘で占められているからではあるのだが、それにしても根気の塊のような作業ではある。
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左から右へ、
131217hiwada_2

少しずつ、少しずつ棟に近づいて行く、檜皮の絨毯。

1枚の檜皮の全長が約75㎝で、12㎜ずつ重なっているということは、750÷12=62.5枚
1枚が約1.5㎜なので、62.5×1.5=93.75㎜、が、檜皮の厚みということになる。

蹴り上げないよう、慎重に踏みしめてみると、ふかふかと、それでいてしっとりとした弾力が返ってきて誠に心地よい。

いったい誰がこのような葺き方を考案したのだろうか?
そして、その業を様々な困難にさらされながら、どのようにして連綿と受け継いできたのだろう。

先人の営みと、今、根気よく葺いてくれている職人さん、両方に頭が下がる。

この仕事に関われた幸運に感謝。

ありがとうございます。

2013年9月26日 (木)

檜皮葺 その3 じゃなくて その5 

檜皮葺 その3 (じゃなくて)5 (でしたm(_ _)m)

その2までで平葺の動画までUPしてしまったため、順番が逆になってしまうが、軒付(のきづけ)作業も大変興味深いので載せておこう。

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↑への字になった口元で、相当力が入っているのがわかっていただけるのではないだろうか。
軒先の先端に、平葺などに使われる平皮(ひらかわ)より短く集めの軒付皮(のきつけかわ)を、ひとかたまりずつ、先に積んだ軒付と一体になるよう、差し込んでいるところなのだ。
ちょうど、トランプの端と端を摺り合わせて重ねる感じ・・・
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↑作業を繰り返して、約26㎝の厚みの顔を積み上げたところ。

ん?なんだか檜皮葺のスマートな印象と違う?

それはこれからのお楽しみ~
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さぁて、とりいだしましたるは、一丁の刃物。
その名も、前釿
何?読めない?(^^;)

「まえちょうな」、高野山では訛って「まえちょんな」と呼ぶ。
といっても、この刃物だけでは、釿にならない。
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この柄と合体させるのである。

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こんな感じね、

で、
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手首のスナップを利かせつつ、ばっしょんばっしょんと顔を成形していくのである。
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奥が成形前、手前が成形後

この顔、手首を利かせた分、微妙にRがついて、反っている。
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↑定規だけではわかりにくいので、黄線で示した。

Rを付けることによって、水切れが良くなるというわけ。

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力強く積み上げられ、釿で削られたというのに、出来上がりは優しく美しい佇まい。

これこそ大和心の一つ、ではなかろうか(^-^)

つづく

2013年9月25日 (水)

檜皮葺 その2 じゃなくて その4

どうじゃ~「つづき」書いたぞ~って、誰に言うてんねん俺(^^;)

さて、檜皮葺、というか、竹釘から話を始めたので、打ち方の続きをば・・・

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これが、檜皮玄翁と呼ばれる、竹釘を打つ金槌。

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ちょうど握りの裏側に受け金が付いていて、口から出した竹釘をここに当てつつつまんで・・・
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プスッと檜皮に差し込むというわけ。
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もちろん、先端しか入らないから、
続いて、檜皮玄翁でもって・・・
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ぽんぽんぽんっと、3回くらいで打ち込む。

これを、おそろしく早いペースで連続して行えてこその檜皮職人なのである。

どれくらいのペースかというと・・・


ね~!
この動画だけだと、一体全体何をやってるのか全くわからんくらいでしょ~

これが檜皮職人さん、なのであります。

って、紹介してるだけの私が自慢してドースル?なんだが(^^;)
こういう技術がまだ日本にあるってのは嬉しいじゃぁあーりませんか。
ね、ね、ね~(^-^)

その3 5 につづく、つづけるど~(^-^)

2013年7月13日 (土)

檜皮葺 その1 じゃなくて その3

※ 2013年9月24日現在、↑と書いてますが、実は2012年の9月から、

2012年9月16日に 檜皮葺 その1 

2012年11月10日に 檜皮葺 その2

を、すでに書いてましたので、このブログは、その3、とさせていただきますm(_ _)m

更新は月に一回かい?と言われる前に(^^;)
突如再開~(笑)

てなことで、中門現場ではすでに檜皮葺が始まっている。
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↑まずは水に浸して十分湿らせる。
乾いた状態だと、後で紹介する竹釘を打った時に砕けてしまうのだ。

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↑長いこと放置状態でm(_ _)m 2013年9月24日分で、改めて書きましたm(_ _)m

2013年6月25日 (火)

特定の方には危険

嗚呼・・・5月の記憶が次第に薄らいでいく(^^;)
つーか、6月の記憶もすでに曖昧だ(。。 )\バキッ☆

だから、カレンダー通りにログを残すのは諦めて(^^;)記憶に新しいもの、すなわち今日のことを書こう、うん(笑)

てなことで・・・
130625_cp1
中門、本日の塗装状況。

右側が漆の下塗りで、左側が1回目の弁柄塗装中。

もともと、下地に漆を使う仕様ではなかったのだが、なにせ油分の多い(それだけ上部ってことだが)高野霊木、弁柄だけでは表面に黒っぽく染みだしてくるため、やむなく全面漆止めを施すことになったのである。

なお、画像の距離まで近寄ると、かぶれやすい方は一発でかゆくなるかもしれない(^^;)
なにしろ、この作業が始まってから、慣れてるはずの塗装屋さんまでもかぶれてしまったくらいなのだ(^^;)

ちなみに、いろんなモノにかぶれやすい私だが(^^;)、なぜか漆だけは平気(^-^)v

人間、何かとりえがあるもんですな~(笑)

ちゃんちゃん

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